前回、投資信託についてめっちゃ簡単に説明しました。
是非一読お願いします。
今回のポイント
- 投資信託は大きくアクティブ型とインデックス型に分けられる。
- アクティブファンドは運用手数料が高め
- 約8割のアクティブファンドがインデックスファンドより劣等
投資信託は大きくアクティブ型とインデックス型
投資信託は大きく分けると2種類に分かれる。
一つはアクティブファンド、そしてもう一つがインデックスファンドです。
アクティブファンドは文字通り、アクティブ(積極的)に投資する商品のこと。
アクティブってどういう意味?
これはファンドマネージャーが商品の投資理念に沿って、投資対象を選んで投資していくということ。
例えば株式なら、状況に応じて投資する銘柄の組み入れを変更したり、投資比率を変更したり、大きな利益を得るために日々様々な努力がなされてる。
次にインデックスファンド。
これは様々なインデックス(株価指数)の値動きに連動するように設計された商品のこと。
指数というのは日本ならばTOPIXや日経平均が該当するし、米国ならダウ工業株30種やS&P500、NASDAQ100などが該当する。他にも先進国指数のMCSIコクサイや新興国インデックスなどもこれにあたる。
それぞれの株価指数は対象の上場企業の平均的な株価を示しているわけ。
それに連動するように商品を作ればいいわけやから、ファンドマネージャーはアクティブファンドほどは手間も時間もかけてないのです。
要するに市場平均を狙った投資ができるてこと。
つみたてNISAやiDeCoで運用できる商品の大半はこのインデックスファンドが選定されてる。
アクティブファンドは運用手数料が高め
実は投資信託の大半がアクティブファンドで構成されてる。
前述のようにアクティブファンドはファンドマネージャーの腕が試される。
時には市場調査や経営者との直接の対話など実際に足を運ぶこともあるみたい。
つまり、そういった入念な調査や銘柄の組み替えなどでコストがかかってしまう。
具体的には出張費や人件費、売買手数料など諸々の費用がかさむ。
運用手数料が平均的に1%〜2%程度が多い。
インデックスファンドは運用手数料が低い
対してのインデックスファンド。
これも前述の通り、アクティブファンドほど手間も時間もかかってない。
厳密には異なるけど、指数に連動するようにほとんど機動的に銘柄を組み入れればインデックスファンドはできる。
その分、手数料がめちゃくちゃ安い。
人気のインデックスファンドやと手数料が0.17%程度のものもある。
長期的な視点で考えた場合、この運用手数料の差がインデックス・アクティブの成績の差になって表れてくる。
大半のアクティブファンドがインデックスファンドに負ける
運用手数料だけでもアクティブファンドとインデックスファンドでは1%程度の差が出てくる。
つまり、アクティブファンドはその手数料の差のハンデを背負ってることになる。
このハンデを背負いながらさらに市場平均(インデックス)を上回る必要がある。
1年とか数年程度ならアクティブファンドの成績の方が良かったりするけれど、10年・15年とか長い目で見れば、8割くらいがインデックスファンドに負けてるらしい。
なので、余程特徴のあるユニークな投資をしているアクティブファンドでないと運用する価値が薄い。
例えば、国内だけで見ると中型株や小型株に絞って投資できるのはアクティブファンドだけ。その分値動きが大きくて安定的に利益を上げられるわけでもない。ここがアクティブファンドで運用することの難しいところ。
どんな状況でも投資をしなければならない
ファンドマネージャーは組織の一員として多額の資金を日々動かしている存在です。
だから、たとえ某銘柄の株価が調子悪くても何かしら投資することは求められる。
中小型株投資の場合は、あまりに多額の資金を一気につぎ込むと株価を狂わしかねない。
それを避けるために、日々巨額の資金が動いている大型株へシフトしたり、あるいは流動資金調整のために新規買い付けを停止したり、と様々な制約の中で投資しているのです。
これがアクティブファンドの難点やとおもってる。
超大手の数十銘柄で構成される商品ならまだ問題ないが、中小型株は値動きが激しい分、分散効果を高めるために多くの銘柄で構成して値動きのバランスを取ってることが多い。
結局、市場平均のインデックスファンドのリターンが上回ることが多い。
まとめ
簡単にアクティブファンドとインデックスファンドの違いについて説明しました。
本当はアクティブファンドとインデックスファンドをうまく組み合わせるのがいい。
しかし、初心者には難しいので、まずはインデックス型から始める方がいい。