僕は投資信託で資産形成中の身である。
最近はつみたてNISAやiDeCoといった国が後押しする制度のおかげか、自分で資産をつくる人が増えたように思う。
自分もその一人。2017年の9月ごろからコツコツつみたて投資を実践している。
始めた当初と今では運用商品は全く異なっている。
今回は投資信託で資産運用するならどの商品を選ぶべきかを書いていこうとおもう。
これから投資信託でつみたて投資を考えている方や現状の投資に満足してない人には多少役に立てるはずだ。
初心者は米国株のインデックスファンドを選ぶべし
個人投資家が唯一勝てる投資方法と言われるのがこのインデックスファンドでの投資、通称インデックス投資。
インデックスとは何かと言うと市場の動きを示す指数のこと。代表的なものには日本国内ならTOPIXや日経平均225、JASDAQがあるし、米国ならS&P500、ダウ工業30種、NASDAQなどが該当する。
もちろんこれら以外にも様々な指数がある。これらをベンチマーク(目標の動き)として市場の動きに合わせて投資することがインデックス投資の特徴だ。
一口に投資信託のインデックスファンドと言っても、日本国内だけでも様々な商品が乱立している。投資信託は長期(20年以上)運用を行うべきというのが大原則のようだ。なので、これからも期待できる市場、銘柄に投資する必要がある。
しかし、個人投資家となる初心者は何を選べばいいかわからないだろう。国内だけでも6000を超える投資信託が販売されているのだから。
そんなお悩みを解決するために私がおすすめする商品をご紹介しよう。
それは、S&P500という指数に連動するインデックスファンドを買うことである。S&P500は米国の時価総額上位500社から成る銘柄群のこと。
米国では過去40年間、このS&P500に連動するインデックス投資に多くのプロ投資家が個別株投資で敗北を喫しているのだ。こちらのWebサイトでS&P500の過去のチャートを見てほしい。
ご覧の通り、米国経済は戦争やリーマンショックなどの影響で一時的に不況に陥ることはあるものの、概ね右肩上がりなのである。逆に国内の代表指数であるTOPIXも見てみよう。
こちらもご覧の通り、平成の30年間は上げ下げは見られるものの、決して右肩上がりとは言えず、むしろ右肩下がりの流れである。チャートの値動きだけで見ても、やはり国内株に投資するより米国株に投資する方が懸命な判断と言えよう。
S&P500に連動するインデックスファンドとは
このS&P500を構成する銘柄には皆さんが日常生活でお世話になっているであろう商品やサービスを提供している企業が多く含まれている。例えば、AmazonやApple、Alphabet(Googleの持ち株会社)などの巨大IT企業はもちろん、コカ・コーラやP&G、マクドナルドなど消費財や外食サービスを提供している伝統ある大企業も含まれている。
現時点で世界の経済を牽引しているのは、これらの米国企業と言っても過言ではないだろう。国内で買えるS&P500に連動するインデックスファンドで特に推奨したいのが、『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)インデックス』である。
基本的にネット証券なら、購入時手数料が無料で買うことができる。さらに運用手数料も低いため、コストを抑えることが可能だ。
投資についてよくわからないけれど、資産を築きたいと考えてるならこれを選んでおくことを強く薦める。
なぜか。
やはり今も今後もしばらくは米国が世界経済の中心にいると予想されるからだ。もちろん近いうちにGDPは中国やインドが米国を追い抜く可能性は高いし、米国経済の停滞はいつか必ず来る。
しかし、ドルの信用の高さ、投資への強固な基盤ができていることを考えると、米国企業が経済を牽引する流れはしばらく変わらないだろう。
近年中国企業の台頭が著しいが、信用度という意味ではまだまだ米国には及ばない。それに米国では過去に何度か大不況が起こったが、その度に各企業は復活を遂げてきた。
もしどういう投資をすればわからないというのであれば、S&P500に連動するインデックスファンドをコツコツ積み立て投資していくのが最良だろう。
先進国株に投資するインデックスファンドはどうか
米国だけではなく、英国やドイツ、スイス、フランス、オーストラリアなどの先進国株を対象にした指数(MSCIコクサイ・インデックスなど)に連動するインデックスファンドもある。
これらは日本を除外した銘柄構成のケースが多いが、こちらに投資するのはダメなのか。
そんなことはない。分散投資という観点で考えるならば、米国だけでは不安と考えるのが妥当だろう。米国以外にも分散投資したいと考えるなら、先進国全体に投資するファンドを選ぶのも手だ。
具体的には以下のファンドが低コストで運用成績も良いのでオススメできる。
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
ただし、だ。
いくら先進国とは言っても、ヨーロッパ経済は順調とは言えず、ドイツやスイスを除けば、経済的に不安定ということは覚えておいてほしい。政治経済的に先行き不安な国々も多く含まれている。これらの国の銘柄が足を引っ張ることも十分考えられる。
だから私はあえて言いたい。
迷うなら投資先は米国1本だと。
投資信託で資産形成を考えるなら、S&P500のインデックスファンドに投資しよう。
※P.S.
私とは少し異なる観点ではあるが、同様にS&P500のインデックスファンドを推奨している人の記事があったので、こちらの記事も参考にするといいだろう。